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木の洞にひとりごと うろ覚えのうんちく うろうろと右往左往
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テスト期間のある日。
戸棚の前に立って「今日の夕食何?」と訊く。
八宝菜と答えると、唸った。
なんで? お約束の八宝菜じゃない。あんたの好きな八宝菜じゃないか。
(正確には五目ばりソバである。テストの時しか作ってやらない)
「……じゃ おやつにポテチを食べるのはやめとこう」
と戸棚から手を離した。

つまりよりおいしいく夕食を食べるために おやつを我慢すると。

別の日、同じ場所で「夕食は何?」と訊くから「豚汁」と答える。
また頓狂な声で「ぶたじる?」と叫ぶ。
「いかんの?」
「いやいや」 戸棚の中をじっと見ている。
またか。「食べたら? もう今日しかないんちゃう?」
部活のある日はおやつなど食べている暇はない。
「うううう」
「ポテチ一袋 いくらよ? 小遣いでも買えるだろ! 迷うな 悩むな!」
「そ そうだよな。しかもこれは じいちゃんに買ってもらったやつだし」
(日曜日に実家に行った際に 一緒にコンビニに入って買って貰った)
と戸棚を開けてポテチを取り出した。

そして「おいしい」と言いながら食べた。

ささやかな幸せに浸る彼は幸せなのか
ポテチ一袋で悩まなければならない彼は可哀想な子供なのか。

犬のように耳と尻尾を垂れさせて戸棚の前に立つ彼を見ることのできる
母親であるところの私は幸せだけどな。
こんな面白い玩具はなかなか手に入らんだろう。
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中学の頃に数度美容院に行った事のある息子だが、
高校に入ってからはずっと私が切っている。

ひとつには「金を払う以上 短くして貰え」と私が言うので
あまり短くされるのも嫌なのと
恐らくはこれが最大の理由と思われるが
美容師さんに話しかけられるのが嫌だから。

息子が私に切ってくれと言うと
娘が「いい加減美容院に行け! キモチワルイ」と怒る。
そんなに私のカットがみっともないのだろうかと
息子に「友達に笑われない?」と訊いたが、
別に普通だと言う。
娘のキモチワルイはお母さんに髪の毛を切ってもらう男子高校生が
キモチワルイ存在だという事なのだろうか。

別にいいじゃんね! カット代だって浮くし。


「何のゲーム買ったの」
「もんはん」
「○○くんも買ったって言ってた。面白いの?」
「姉ちゃんには面白さが分からんと思う。これは男向きだ」

そうかあ?
 

同じエレベーターの人に
「Aちゃん 可愛くなったね」と言われた。
「皆さん仰います」

ほんとにエレベーターの住人、会う人ごとに言われる。
「娘さんすっかり可愛くなって」

夜娘に「また言われたよ。可愛くなったって」と言ったら
横から息子が「ありえん」と叫ぶ。
「馬鹿だねえ 誰も『可愛い』なんて言ってない。『可愛くなった』と言ってる」
「ああ そうか 前と比べて か」と納得。

朝娘が鏡の前で服を合わせているのを見て
「こいつ程度で可愛くなったって言われるんなら 私だったらもっとだったのに」
と急に思いついて段々腹が立ってきた。
大体が可愛くなった発言の後に、半分の人は「お母さんに似てきたんだね」と言う。

「やーん この組み合わせ 太って見える」
「ちゃうちゃう 太って見えるんちゃう。痩せて見えないだけ」

24日娘は映画を見て、そのまま帰らないと言った。
「あらら じゃ クリスマスケーキは家で食べないんだ。お父さん寂しがるなあ」
(ケーキは食べると言い張ったが)
「そういうお年頃なんだもーん」

そういう台詞は男が出来てから言え!
映画の予定を手帳に書きながら娘は
「しまった! イニシャルにしておけばよかった。名前書いちゃったよ」と言った。
ごまかしようのない女名前じゃ見栄も張れない。

さて息子。
「24日も試合がひとつあるんだけど」
「申請しないの?」
「だって24日だよ?」
「どうせ寂しいイブなんじゃないの」
「寂しいかどうかなんか分からないじゃないか」
おや? あてがあっての発言か?
友達と遊ぶだけなら「寂しい」部類だぞ?
何かとせわしく、昨日も途中で日記を切り上げないといかんかった。

とにかくテスト期間は食べさせる事ばかり考えてないといかん。
昨日の昼食はハンバーガーとエッグマフィンだぞ。
今日はパングラタンだぞ。
そして今晩はお約束の八宝菜だ。

テスト期間の真っ只中に某ゲームが発売された。
予約してないと無理とか言っていたが、店頭で買えると知り走っていった。

どうするのかと眺めていたら、
いつもはマンガを読んだりビデオを見たりする休憩時間を
ゲームに充てただけだった。
そのあたりさすが高校生というか、自己管理は出来ているらしい。
えらいぞ 息子。
(娘が当たり前にやる事をやっても誉められる。
だが娘だって息子が当たり前にやる事を全くやらないんだから オアイコだ)
早いなあ。中間が終ったかと思ったらもう期末。
本日二日目。

息子の勉強道具がリビングに散らかってる。
その中から世界史資料集を引っ張り出して娘が見ている。
「誰 この人」
見ればメアリー・スチュアートである。
「知らんの?」
いろいろあってエリザベス一世の暗殺を二度までたくらんで処刑されたと
説明して、「訊く前に読め」と読ませたら
「エリザベスの方が警戒して処刑させたって書いてあるよ」
読んでみると、その一文ではどちらかというとエリザベス女王の方が非道で
メアリーは悲劇の女性みたいである。

うーん。

ところで私、ブラッディマリーってこの人の事だと思ってました。
したらば資料集の同じページにメアリ一世が載っていて、
この人が血まみれメアリだった。

あれ? このメアリと ジェーングレイを処刑したメアリと同一人物だろうか?
と調べたら意外と同じ女王だった。
しかし娘はジェーングレイも知らなかった。
ほんとに何にも知らない奴だ!

フィロソフィーの語源ってなんだっけと呟くから
ギリシア語じゃないのかと言ったら
小ばかにしたように「そんなん知ってる。もとはふたつの語だったんだよ。
それが何と何だったか考えてるの」と言い返してきた。
必死に記憶を手繰る。そうだ。簡単じゃねえか。
「愛する と 知 だよ。上智大学のソフィアだよ」
わはは。勝ったね。
歴史的背景(ソフィストへの批判)を知らないから覚えていられないのさ。
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