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木の洞にひとりごと うろ覚えのうんちく うろうろと右往左往
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ヘルパー報酬には二種ある。
家事だけを受け持つケースと利用者の世話をするケース。
保険計算も違うしヘルパーさんの時給も違う。

実家は今のところ家事援助で頼んである。
先日一度だけトイレに連れて行って貰った。
したらば早速請求がきた。
ま 書類上の処理もあるし 中途半端な前例は作っちゃいけないから当然のことだ。

とは思う。
思うが、それとは別の認識野で「もやっ」とする。

家事援助といっても
実家は全自動乾燥機に替えたばかりだし
ヘルパーさんを頼むと同時に掃除機も軽い新型に替えた。
炊事も頼んでいない。
掃除だけ。
その掃除も、子供たちにやらせる時は雑巾で水拭きなのに
ヘルパーさんの申し出により新たに簡易モップその他を購入となった。
その購入も契約時間枠である。

私は2級の講習を受けた。ヘルパー同行の実習もやった。
一箇所は古い団地の一室。二槽式の洗濯機で指示どおりのやり方で洗濯した。
(水や洗剤を節約するため)
風呂場の掃除もやった。お湯でじゃない。水で。
その環境に比べたら実家の掃除なんて楽なもんだと思う。
私が15分で片付ける台所をヘルパーさんは1時間かけて掃除していく。
翌日浴槽を洗おうとしたらざらざらした感触が残っていた。
トイレ掃除にクイックルを一袋使った。使いすぎだろ?
生活に困っていない家の掃除だから気を遣わなくていいという事だろうか。
(だがそれを買って補充するのはエンゲル係数の高い我が家である)

口まで文句が出かかるが
当の両親に不満がない以上黙っている事にする。
家事そのものだけがヘルパーの役割でもない。
母の精神状態が安定すればいいのだからと割り切る。


現役ケアマネの講義があった。
要介護2と5の夫婦を例にヘルパーの仕事を紹介する。
「余計な事に使っている時間はありません」という説明どおり
みっちりと詰まったスケジュール。
利用者の負担を増やさないためぎりぎりの時間枠でケアしなければならない。
表を前に絶句する私たちに講師は言った。
「あなたたちには無理です」

そんなケアマネもいる。ヘルパーもいる。
そしてこんなヘルパーもいる。いろいろだ。
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ベッドから車椅子への移動。
私はベッドを高めにしておいて自力で車椅子に移動させた。
先日来たヘルパーさんはベッドと車椅子と同じ高さにしておいて
腰を使って移乗させたと言う。
それを聞いて「ああ そういえば習ったわ」と思い出す。

以下過去の日記より抜粋。

「ベッド端座位から車椅子への移動」
講師のデモを見て鼻血が出そうになった。

(ああ。ここには真面目な事しか書かないつもりだったのに。
(いえ。単に遊戯王の海馬瀬人のマインドクラッシュの頃を思い出して)
(車椅子を利用していた頃があったから)

その後は頬の筋肉を緊張させるのに一生懸命でまともに説明きいてない。

こんなんでヘルパーになれるのか?

もう半分諦めてる。昨日も親にきっぱり言われた。
「あんたにヘルパーなんか出来るわけないっ!」

おい。
端座位から車椅子への移動… 記録しておかなくていいのか?


てなわけでその項目の講義に関しては記録がない。
覚えているのはこの時実習で組んだ相手が「若奥さん」だったということ。
美人で細腰の彼女を抱きかかえ
腰を相手に押し付けて支えたわけだがそれこそ鼻血もんだった。
 

三連荘で実家だったが本日午前にデイサービスに送り出しちょっと一息。
だが昨日娘と喧嘩してそのむかむかが収まらない。
朝一番に飛び出たから皿でも洗ってあればまだ許せたが
自分のカップすら洗ってない。
どうしてくれようと、とりあえずリビングに積んであった教科書を部屋にぶち込む。

ま。苛々していても仕方ないので化粧してちょっと遠くのSCまで買い物。
ジーンズと男物でパーカーを一枚(息子も着るかなと)。
座布団カバーとラグをおそろいにしようと布地。
細長いのが何本も余るはずだからつないでスカートにならんかしら。
ってちょっと欲張り過ぎか。

昨日午後母を病院に連れて行った。
レントゲンだけですぐに終るかと思ったら
痛みを訴えていた大腿より背骨に問題があると判明して
急遽MRI ついでにCT撮影。

暫く様子を見てどうにもならないようなら入院治療だと言う。
ああ。そうか。治療法があるなら入院させてくれるんだと
当たり前の事で安心する。
いやあ 前に婦長さんに整形外科の分野でやれる事が終ったら退院だと言われたから
もう面倒見て貰えないんだと落ち込んでいたんだよ。

原因がはっきりしたのと最悪の場合でも入院という解決法が得られた事で
今日は両親も私も前向きな気分。
前向きついでに金融関係二ヶ所の委任状も書かせてしまえと
日付以外記入して貰う。これでいつでも行けるぜ!
なんか老人をだます悪徳業者みたいだけど仕方ないよね。
マンションの引渡しまでお金は用意しておかなきゃいけないんだから。

し 試合結果をまんま日記に(警告もなしに)書くのはきついぜ?
結果どころか経過さえ知りたくないから感想も避けて通っているのに
ふつーの日記にいきなり書かれたら避けようもないだろ…
うわあああん。

とか言いながら前ジャンルではネタバレおっけいな私だったからな。
自分もぼろぼろやっていたかも知れん。

…んでもやっぱりショックだよ。
特におお振りは本誌とコミックスの時間差が大きいからさ。

つまるところ実家の母への愚痴であります。

古新聞の回収もある事だしと、自宅の家事もそこそこに家を出る。
実家についたらベッドから車椅子に移乗するところだった。
「先に新聞出すからちょっと待て」と止め、とりあえず作業を優先。
戻って「椅子に移る前に身体を拭こうね」と言った。
座ってからだとお尻とか背中が拭けないから。
したらば「そうしてもいいよ」という返事。

そう。彼女はいつも「××してあげようか」「買ってきてあげようか」と訊くと
「それでもいいよ」と答える。気が進まないのかなと「んじゃやめよう」って言うと
「なんで」と怒る。「していいよ」という時は「して欲しい」という事なのだ。
だったら「うわい」って言えよ! 「頼める?」とか「嬉しい」って言えよ!
と以前から言い続けて来た。

だから今更なので「んじゃそうするね」とお湯の用意をする。
私はこの「それでもいいよ」が心底嫌なのだ。本当に嫌なんだ。

あちあち言いながらタオルで体を拭く。着替えをする。
車椅子に移動させ、バケツにお湯を張って足湯させる。

ほわわっと身体が温まったところでトイレに連れて行く。
その前に父親を送り出す。
精神状態ぎりぎりだった父は嬉しそうに出て行く。

母の愚痴を今日は反論せず聞きながら世話を続ける。
薬・食事。またトイレ。動きやすいように片付け。
がらくたに新しい掃除機のゴミパックが埋もれていたから
これはなくしちゃいけないと戸棚に入れた。
そうしたらぼそっと「また余計なものを押し込む」と文句を言う。

キレた。

むちゃんこ腹が立った。

「すぐ見えるところに入れたんだけど 何がいかんの?」
「そこは大事なものを入れるところだから」
大事って三年も五年も前のガス料金やらの控えだよ! わけの分からん伝票だよ!
「掃除パックより大事なものが入っているとは思えん!」

何も出来ないくせに何でそれを悟ろうとしないかな。
昔からきちっと整理整頓してきた人ならまだ分かる。
だけどあんたは掃除も洗濯も、家事という家事手抜きばっかじゃないか!

箱の中から賞味期限の切れた贈答用お菓子が出てきた。
そのまま処分したかったが母が手を出すので渡す。
母はひとりでそれを食べ始める。あんた糖尿だろ腎臓だろ。ええんかいっ!

独り言のように「あれ なんでここにこれが」とか「あら 破れてる」とか言うと
母はすぐに「それはお父さんが」とか最悪私の旦那がとか言い訳をする。
なんで誰かのせいにするかな。大体が私何も責めてないじゃんよ。
それも前から何度もやめてくれと言っている事だ。
「あんただって何もかも自分のせいにされたら嫌でしょう」って言ったら
「いいよ」と言う。ああ そうかい。今度から言ってやるかんね!

「黒い鞄探して。保険証が入っている筈だから」と言う。
いつもの場所にない。「おっかしいなあ」
「私 触っていないから分からないもの。私のせいじゃない」と言う。
「でもお父さんが鞄に入れるわけがない。いつもあんた自分で入れるじゃない」
と正論で返すと「そう?」と惚ける。
案の定母のシルバーカーから出てきた。そらみろあんたじゃないか!
よっぽど鬼の首してやろうかと思ったが面倒になってきた。

台所を片付け
風呂場に干した一杯目の洗濯物を畳んだ。
父が帰ってくる。

「今日は本当に助かった。昨日はもう最悪だった」と父が言う。
そう言われると「ごめんね 昨日のうちに来ればよかったね」とこちらも言える。
疲れも吹き飛ぶ。

なんでその一言が言えんのかな うちの母親は!
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