木の洞にひとりごと
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って何でしたっけ。
家族用チョコは先週買った。 名駅まで買いに行くつもりだったが、 不調続きでやめた。 娘が手作り用の材料を買ってきた。 それを見た息子が「俺にもちょうだい」と言った。 へええ? 娘、現在台所で頑張っております。 私は関わりたくないので「一質問 100円」と宣言しておきました。 さて。どうなりますことやら。
先日ネットでワンピースを注文した娘。
私はあんまり気乗りしなかったんだが、好きにさせた。 その商品がなかなか届かないというので 配達状況を追跡調査したところ「住所不明」で返品となっている。 どうやらマンション名が抜けていたらしい。 ねこさんに問い合わせたら既に依頼先に戻ってしまっている。 キャンセルか再発送か。 電話で詳細を訊こうとダイヤルする。 050で始まる番号って何だろう? いきなり英語である。 激しく拒絶反応をおこし、電話を切る。 横で聞いていた娘が「たいした事言ってない。なんで切るの」と言う。 どたまきた。 「あんたと違って英語に慣れてないからの! 一瞬でパニックおこして反射的に切っちゃうんだわ」 大体がそんなエラそうな口きくなら てめえで電話しろ。 うらぁと受話器を渡すと受け取るが、傍を離れようとしたら引き止める。 英語は聞き取れてもその後の対応が人間的に出来ないのである。 「留守番電話だった」 どうやらスカイプなる回線を利用してるらしい。 万国共通だから英語になってしまうんだと娘は言うが そんなの知ったことか! 結局メールで問い合わせる事にして文書を書く。 私が後ろから後述筆記。 娘は英語こそタイピング上達したが、和文は遅い。とろい。文章力ない。 「留学したらスカイプでじゃないと話できないよ」 「誰が 誰と」 「だから私と」 「別にあんたと話なんかしたくない」 「でも困るじゃない。あれ送ってとかさ」 「そんなのメールでいい。パソメールならどこからで送れるだろ。 一日か二日に一度は必ず見るから それで用は済む」 「……」 とにかく。私を頼っている間は自立できない。 そのための留学なんだからいちいち電話なんかしてくんな! きいいいい。 んにしても スカイプがなんぼのもんじゃ! ショップかなんか知らんが普通にフリーダイヤルしとけ! こういう近代かぶれな店でなんか買わんでええわ! もう知らん。知らんかんな 私は。 はうあっ。 今思いついた。 エラそうにスカイプなんぞにしておくんなら いっそ英語の留守番電話に英語で吹き込んでおけばよかったんだ。 聞き取れるんならそれでよし。 聞き取れんのならスカイプなんかやめてフリーダイヤルに替えろ! かぶれるんならとことんかぶれろや! (アナログ日本人としてダブルパンチをくらったのである。 先端についていけんのがなんでいかんとや。 英語が出来んがなんでいかんとや)
先日電話があった。
「歌舞伎 好き?」 「好きな人ってそんなにいないと思う」(婉曲に好きじゃないと言っている) 「ただ券があるんだけど」 「……」 「たまには出てらっしゃい!」 二年前の日記に書いたと思うが、 宝塚公演に誘ってくれた友人である。 それも勿論ただ券(しかも弁当づき)で、今年も声をかけてくれたが こっちの事情と、何となくの気遣いで断った。 (後援会がらみなんで いろいろ向こうの知人と会うわけだ。 挨拶している横で私がバカみたいに立っていると友人の顔を潰しそうで かといって場に相応しい服やら持っているわけでもなく) 早目に待ち合わせてランチを食べてお茶をして御園座に。 4時過ぎ開演。 友人は4時半に後ろかっくんをやらかした。 ……いくらなんでも早過ぎだろ。 中入り。ロビーに出る。 「最中にする? おにまんにする?」 それほどおなかはすいてないけど、それならと鬼まんを買う。 いつもただ券お相伴だからこれくらいを「私 払う」と言ったのがいかんかった。 友人はチャラにしょうとその後で「最中も食べよう」と言い出した。 おにまんを手に食べる場所を探していると、 背後の友人が「○○!」と声を上げる。聞いた事のある名前である。 振り返ると中高時代の同級生がいた。 娘さんと来ていた。いかにもな奥様である。お嬢様である。 私は私学出身だから同級生は皆それなりの奥様となっている。 貸衣装をやっている友人から知らされるそれぞれの近況 というか旦那様やお子様方の話は「へえ」なものばかりで おそらく彼女もそのひとりなんだろう、というお上品なみなりであった。 (同伴の友人からして『社長夫人』なんだが) おにまんを手に「これ持ってる時に会わんでも」と言ったら その時だけは学生時代の顔で笑っていた。 や。きっと彼女は私が欲しがって買ったと思ってるに違いない。 ……いいけど。 その後も友人はこっくりを繰り返し、中入りの時だけ目を覚まし 娘さんと妹さんからのメールに激怒し (娘さんが打ち合わせどおりに動かなかったせいで厄介が増えたらしい) どこまで筋を理解したか分からないまま、だが最後の二人道成寺は堪能したようで 「たまには日常から離れないとね」と言って帰っていった。 私はたまたま頼朝の出てくるマンガを読み返したばっかで 話の背後関係は把握できたけど、彼女はどうだったのだろうか。 ただ券といえど、買えば高いし、売ってもそこそこの値はついたと思う。 券を売ったお金でワインかなんか買って、自宅のソファで寝てた方がよかったんじゃないか と、今回出かけたせいで厄介事を増やしてしまった友人に同情しつつ 娘じゃないけど「なんで私を誘うかなあ」と思わんでもない。 まあ友人が言ったとおり最中アイスはとてもおいしかったけど。 子育てして人間が出来るなら |
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