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木の洞にひとりごと うろ覚えのうんちく うろうろと右往左往
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買い物を済ませた夕方、
「ところで八宝菜は 考えてくれてるんだろうね?」と息子。
はうあっ。明日からテストであった。

白菜高いんだよなあ。でもテスト期間限定メニュウだもんなあ。
食べることしか楽しみがないと言われたらやるしかない。
だが、昼に飲んだビールがいかんかった。もう動きたくない。
ああああ。でもそういえばラップもない。
火曜日は娘がおにぎり弁当を持っていく日であった。

というわけで旦那がおつかいに行くこととなる。
メモを持って出て行った。

息子はリビングで勉強。
ごろごろしていた私はふと思い出し、「あ コーヒー(頼むの忘れた)」と呟いた。
リーディングをしていたはずの息子が「電話しようか?」と言う。
……お前 どういう耳してるんだ。

男の子は聴覚が一方向にしかきかないと言うが
我が家の息子はそうでもない。地獄耳である。
電話の会話にも耳を澄ましている。

そしてその息子、
テレビのCMへの突込みが鋭い。
朝寝坊した主婦が登場する朝食のシーン。
「へ 化粧がきれい過ぎるんだよ」
……確かに。
某ヨーグルトのCM。
「昨日食べたから今日はいいという事は
おいしくないって事じゃないか」

その洞察力を生かしてテストも頑張ってくれたまえ。
 

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某デパートの年会費をチャージに行ってきてくれと頼まれ
会員証を預かる。そこに年会費も入ってる。
使わないのに年会費を払い続けているから貯まる一方だ。
「下着を少し買い足したら?」と母に言う。
何やらそのデパートでしか売ってない(というわけでもないのだが)、
あさめりーという肌着がお気に入りなのだが
買い置きも底をつき、洗いざらしのぼろとなっている。
着るのは私じゃないけど、ショートやデイの荷物を作るたび
憂鬱になるのである。やっぱりきれいなものを詰めたいではないか。
「そう? じゃあ頼もうかしら」と珍しくも素直に言った。
やたっ! サイズを確認していたら
「ついでにあんた達も何か買い物してきたらいいがね」と言う。

…これを真に受けてはいけない。前例で懲りている。
(っても何も買ってない。買ってないのにあれこれ言われた)

とりあえずカードと母の下着のサイズのメモを持ち帰る。
日曜日。娘が某SCに連れて行って欲しいと言ったので
つい「今ならデパートで買い放題」と言ってしまった。

私は絶対買わないが、娘にはそういう拘りはない。
前から欲しいと思っていた、あなすいの財布を買うんだと意気込む。
そんな若向きの店に付き合いたくもないので
「カードだけ渡すから自分で行って来い」と言ったが、
ひとりでは行き着けないとか何とか。
「それにそんな高額のカード私が持ってたら変でしょ」

……私が持っていても変である。
上から下まで合計しても1万円に満たない
(キャミ500円 その上の半袖1000円 ジーンズ1500円。
靴4000円 バッグ1500円 ブラとパンツと靴下を足しても……)
格好で34万円チャージのカードはおかしいだろ。

SCを回った後、名古屋駅へ。
お目当てのブランドの店を探し、本館で財布売り場を覗き、
別のデパートの財布売り場を参考に、
本人いわく「このデザインの この色でいいんだけど 微妙に色が違う」。
ブランドブティックの店頭にある商品の色がベストなのだが、
店頭商品は嫌だ(在庫がいい)と言う。
あるだけの在庫を見せてもらったけど店頭のものとは色が違う。

どこがどう違うのか。
娘が並べて「ほら」と言うから、そういえばこっちのほうが……
とは思うが、別々に見たら私には分からない。
でもバイトの時にもそういうお客はいた。
うんがろの塩ビなど、在庫を並べて選んでもらっていたっけ。
だから仕方がないのかと、とぼとぼ娘の後をついて回る。

本館の財布売り場で店頭在庫と倉庫在庫と全部出して貰って
(店頭在庫しかないと思ったら「倉庫も見てきます」と)
漸くひとつを選ぶ。

疲れた……

そして母の下着は「あさめりーは夏商品となりますので」と
店頭にはもうなかったのであった。
同メーカーの冬商品のパンフを貰っていく。
ちなみに買う予定だった肌着は一枚「4300円」だった。
私のキャミとシャツとジーンズを合わせたより高い。

娘が買った財布は予定より安かったとはいえ
私のバッグの10倍の値段であった。

ああ。ペルソナ3 PSP版が欲しい。
海外から反発をくらう。
特に欧州連合は「自然は克服するべきもので 共に生きるものではない」と強調。
と新聞に載っていた。

卒論(古事記)で旧約聖書の創世記を読んだ。
アダムとイブがりんご(実際にはりんごではなかったが)を食べて
楽園を追放されたというくだり。

なぜ人間はエデンを出なければならなかったか。
旧約によれば「メシアは人から」と言う。
人類が進化し、その中から神に等しき救世主が現れる。
その時に人は真の楽園を手に入れるのか。
ならばなぜそもそもエデンを出なければならなかったのか。

私は
「最初の楽園は 人類の無自覚によって成り立っていた。
人間はこれを自らが主体となる天国を打ち建てるために そこを出て
独自の発展を目指した」と結論した。

一方古事記による創世記述は
その国土までが女神の身体を使って生み出されていた。
そして八百万の神。自然は神であり、人間はそれに抗わず調和する。

本と頭の中で練り上げた理屈だと思っていたけど
やっぱ西洋人は「自然を克服」しようとしているんだ!


余談。
水平思考(日本)、垂直思考(西洋)というけど
今思いついたんだが仏教思想でもそうかも知れない。

須弥山という垂直思考を
日本は浄土信仰によって「西方浄土」という水平思考に変化させてる。
根本的文化の違いというか世界観の違いは高い壁だ。
一昨日学校から帰って来た息子が鞄を置きながら
「すごい事件があったね 可哀想というか 残酷というか」と喋りだす。
こいつが話題にするくらいだから同年齢の話だろうと
「あの 高校2年生が殺されちゃったやつ?」と訊く。
「うんそう。可哀想だけど なんか感動的っつうかさ」
「感動?」
「だってすごいだろ。逃げろってさ 女の子をさ」

おばさん すげなく 「んな時間に んな場所にいなきゃよかったんだ」。

息子は黙ってしまった。

そして昨日。
夕食時に娘が「平和論の授業でやったんだけどさ。あの高校生の」と話し出す。
口元を弛ませた母を怪訝に見る。「いや なんにも 続きをどうぞ」
「すごいよね」
笑うしかなかった。
「だって なかなか言えないと思うよ? なかなか出来ないよ そんな」

「男なら最初から女の子を危険にさらすな。
もっと早くにさりげに場所を移動するとか 
そもそもがひとけのないとこで二人でいるな!だし」

平和論の講義は「報道の仕方による扱いの違い」を取り上げたようだった。
「つまりはこういう事だわさ。視点を変えれば
感動的な話にもなり 批判的な見方も出来るという」 

しかし何だね。10代ってあんな事を「感動」と言うんだ。
昨日は旦那が風邪で休みだった。

誰の風邪が一番うっとうしいかというと こいつだ。
今回は週末に私が苛めたせいもあるからと
(私の不機嫌が続くと旦那は熱を出す。結構あるパターンだ)
一日二日気を遣ったが、それがいかんかったのか、とにかくうっとうしい。

娘が一番重くなるんだが、ケアは大変でも
辛そうなのが分かるから一生懸命になれる。
息子は一番手がかからん。とにかく寝てる。枕元にポカリを置いておく。

旦那は喰うわ起きてくるわ、咳もくしゃみも洟かみも騒々しいわ。
挙句に何度も熱を計っていちいち騒ぐ。
今日は会議があるから出社しなければならない。
行かなくてはならないと分かっていて、どうして何回も熱を測るんだ?

大体が小さい子相手には母親役もいいかもしんないけど
大きい子供相手じゃ気持ち悪いだけだわ。


留学の申請書をそろそろ出さないといけないと言う。
書式をダウンロードしてデータで送る らしい。
手書きなら簡単な○つけも丸囲みもパソコンである。
「うまくいかん」 呼びつけられて、「うーん あれ使うかな これかな」といじる。
娘のは7である。
7を使いこなせるほど触らせて貰ってないので2000で培った知識を総動員である。
「これを こう」とやっていたら「そうそう 今日習った」と抜かす。

「保護者の同意書も要るんだよ。お母さんやらな」
「ちょっと待て それはプリントアウトしてサインするんだろ?」
「え データで送れってあるよ」

あのな。デジタル署名とかがあるわけでなし。
同じパソコンで誰が打ったか相手に分かるわけないだろ!
「その部分は親が打ちました」って通用するか ぼけ。よく読め。

「年度ってあるけど どの数字で書けばいいわけ」
「そりゃ あんた 『留学』なんだから やっぱ西暦だろう」
「西暦って これ?」 と 「平成21年」指差す。どついたろか われ!

あああああ!
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