なんで家電が「姉」なんだ ≫2010.09.10 [Fri]

「姉ちゃんの携帯も　家電も　姉ちゃんで登録してあるから
紛らわしいんだよな。変えればいいんだけど」と息子。
意味が分からず問い質す。
つまりは息子の携帯の着信履歴が、
娘の携帯からでも家からかけても「姉」で出るという事だ。
「なんで家の電話がA子なの。それくらいなら『母』じゃないの」
携帯もってないの私だけだし。家にいるのは私だし。
「なんで姉ちゃんなの」
追及から逃げ回っていた息子だが
「や　だって　あれ　一番最初に出るじゃん。あ　の項だから」
家だって「い」の項で最初の方に出るじゃんな。なんで姉なんだ。絶対おかしい。


さてさて。
とりたてて優秀な子達じゃないが、この組み合わせでよかったとしみじみ思う。
隣の子は姉妹らしい。４歳と１歳というところか。
上の子はよく下を泣かせているし、下の子は上に譲らない。
「○○ちゃんに貸してあげなさい」「お姉ちゃんに残しておいてあげなさい」
という大人の声をよく耳にする。
息子が幼稚園に入るまで、娘の意図的な意地悪というものはなかった。
悪意のないちょっかいによって息子の機嫌を損ねる事はたびたびあったが。
息子は息子で姉に逆らうという事はなかった。
姉に一方的に仕切られても大人しく聞き入れていた。

息子がひとりで遊んでいる。
そこへ娘がやってきて「何してるの？　あ　それ　こうした方がいいよ。
あ　違う　こういう事にしない？　こっちをこっちにこうして」
と並べてあった玩具などを勝手に引っ掻き回し、
数分後別の遊びをしに去ってしまう。
自分の世界を壊された息子は暫し途方にくれる。

公園で息子がひとりタイヤぶらんこに乗っていた。
そこに小学生の男児が数人やってきて「ちび　どけよ」と言う。
息子は乗ったばかりなので嫌そうである。
ここで大人が出るのもなあと
傍で別の遊びをしていた娘に「いじめられてるよ」と囁いた。
娘は飛んでいって自分より大きい男の子たちに抗議し始める。
と、それまで黙って小さくなっていた息子は顔を上げ、
まだ言葉にならない声で同じように抗議をする。

自分より小さい女の子をどつくわけにもいかず
男の子達は去っていった。
娘は得意げに鼻を鳴らし、弟のぶらんこを漕いでやる。

ああ。微笑ましい。


隣のお母さんが時々キレて子供を叱る。
相当にでかい声だが、私はこれは全然気にならない。
テレビを見ていた息子が「やってるなあ」と呟く。
そして私を振り向き、
「隣の子ってさ　そんなに悪い子なの？」と真顔で訊いた。
え？
あんた自分たち（というよりどっちかというと姉だが）が
私に怒鳴られていた事覚えてないの？
あれは子供がどうというより親がぶちキレてるだけで。

そうか。覚えてないのか。
幸せな奴だよな。

乳幼児の頃。
娘は予防接種の次の時から白衣を見るだけで泣くようになった。
病院の玄関に入ろうともしない。
息子は何度も入院し、点滴も受け、手術もやった。
だが病院につくと、私の鞄を期待に満ちた目で見る。
時間つぶしに用意した玩具を待っているのだ。
幼児ながらポジティブな子だなあと感心した。
娘はそれを『馬鹿なだけ』と言う。まあ　そうとも言う。

三度目の入院の時、さすがにどう説得しようと悩んだが
結局何も言わずに病室に入り、
「今日はね　ここにお泊りなの。お母さんも一緒だからいいよね」と言った。
娘だったら荷物が多いのを見た段階で警戒するだろうし
不意打ちなんか喰らわしたら何を言われるか分かったもんじゃない。
だが息子は「そうなの」と言っただけだった。
そしてその後「お姉ちゃんは？」と訊いた（！）。
「お姉ちゃんはお泊りできないよ。寝るところないよ」
「ここ」とベッドの空いたところを指差し、「ここで一緒に寝られるよ」と言う。

ああ。麗しき兄弟愛。

低血圧のせいかも ≫2010.09.09 [Thu]

横になってると楽　でふと気づいた。
もしかしたら低血圧のせいかしら？
この前何かで夏は血圧が下がるって読んだ。
その時は高血圧の薬の調整中の母の事しか思いつかなかったけど
血圧が下がるのは低血圧の人間でも同じなんじゃないか。

病院には花粉症の薬を貰いに行くぐらいしか行かない。
その時に看護婦さんが測ってくれる。
春から行ってないから今いくつくらいか分からない。
８４の時は無症状だったから、朝なんか７０台とかだったり？

鬱々状態も更年期欝じゃなくて低血圧ゆえの無気力なのかしら。
ことがうまく運ばないのも運気のせいじゃなく低血圧のせいかしら（嘘）。

昨日の川越の予定がなくなったおかげで（台風でさ）
無理せずにすんで午後から楽になった。
今日も息苦しさはあるけど、支障はない。
このまま治まっていってくれるといいけど。


実家の父が、背中の腫れ物を切開した。
以前にも受けた処置だが
（だから早目にいっておけばいいものをぎりぎりまで延ばすから大事になる）
こともあろうに処方された薬を「処方箋をなくした」とかで飲まなかった。
この季節に！
化膿止めはおまじないじゃないぞ。
痛み止めとかゆみ止めも混じってたかも知れないじゃないか。

化膿させてしまって「入院寸前だと言われた」と強調するから
「だったら入院させてもらえばよかったのに」と思わず言ってしまった。
だって通院の手間も省けるし
ガーゼがはがれてしまってもすぐに消毒して貰える。
クーラーの調節も要らない。食事も出てくる。
母は預ければいい。楽できるじゃない。私なら絶対そうするね。

それまで死にそうな声を出していた父だが
「や　ま　今は薬も飲んでるし」と話を逸らした。

……一体に「限界」とは何をもって決めるのか。

おいしいもの ≫2010.09.08 [Wed]

今まで食べた中で一番おいしかったのは何か。

「息子の退院の日、近所の人が届けてくれた夕食」
息子は計三回入院している。そのうちの二回目か三回目か定かではないが
付き添い疲れでぐんにゃりして帰宅し、
旦那は「ピザでもとるか」と言ったが、外食もピザも受け付けそうになかった。
要らないと寝転がっているところに電話が入った。
公園仲間のママが炊き込みご飯とホイル焼きを持ってきてくれた。
「オープントースターでいいから。食べたい時に温めて」
電子レンジなかった我が家で、好きな時に手間無く食べられる温かいもの。
温かくても冷めてもおいしい炊き込みご飯。
食べ始めたら夢中で平らげていた。

おいしかったあ……

術後暫く絶食が続いた息子。
やっと許可された「おもゆ」を大事に大事に飲んだ。
一匙ごとに「おいしい…」「おいしい…」と声が洩れる。
彼は覚えていないだろうが、彼にとって一番のごちそうだったんじゃないか。

先日英語の課題テスト。
「○○は最上のソースである（と英語で書いてある）」
○○に入る単語を選べ。
息子は「ケチャップ」を選んだらしい。ケチャップ嫌いなくせに。
という問題じゃなく。
「……空腹だろ」

ああ。もう一個、忘れられない食べ物。
近所の人に貰った「松坂牛のステーキ」。

二枚貰ったそれは、塩を振るのさえもったいないくらいの味であった。
肉そのものがここまでおいしいとは知らなかった。
なんでそんなおいしいものを人にくれるのか分からない。
肉なら冷凍できるのにねえ。

あの頃はそういえばおいしいものをたくさん貰ったなあ……
カニも生牡蠣も。
お菓子も。焼きたてのパンも。ケーキも。
「あとは米だけだね」とか冗談で言っていたら本当に米まで来た。
誰から何を貰ったか私は覚えている。

今年の誕生日は、旦那からは沖縄料理。子供たちからはアイスクリームケーキだった。
どちらもおいしかったよ。
食べ物はいいよね。
残らないけど、記憶にはしっかり刻み込まれる。
 

ツキがない ≫2010.09.07 [Tue]

ここんとこ　あまりうまくコトが運ばない。
待ち人来ず　が多い。
そうなんだから仕方ないと思う事にする。

体調もいまひとつである。
呼吸が肺に入らないというか。
高校生くらいからたまにあったなあ…
原因とか考えた事ないけど　季節性かしらね。
横になって涼しくしていると楽になると気づいた。

運気がない時は余計なことをやらないほうがいいと思うのだが
のーとんの入れ替えだけはしておかないとなあと
最初自分でやろうとしたが
「インストール」と名のつくものはやっぱり嫌だ。
旦那に頼む。
ついでにFFFTPも外す。
無料のものでこれだけ使い倒したものはないんじゃないだろうか
というくらい世話になった。
長い間よく働いてくれた。


TOEFLには二種類あって
学内で受けられるペーパーのと
ドル立てで申し込むパソコンを使うものと。
下手な鉄砲式でいかないと規定の点数がとれるかどうか分からないから
両方申し込んでいく。

８月の末にこのパソコンを使う試験を初めて受けにいった。
４時間以上の試験を、途中休憩１０分でこなさないといけない。
心配して送り出したが、帰宅した娘は「意外と面白かった」と言った。
自分の不出来に腹は立ったが、形式としてはゲームみたいで面白いらしい。
ふうううん。それはいいけど。
一回２００ドルは高いよな。

高いと行けば私立大学の受験料。
娘がこの大学を滑り止めの候補に入れた時、
「あの大学は掻き集めたお金を全部運動施設につぎ込みそうで嫌だ」
と私は言った。
しかしそうでもないらしい。
まだ夏休み中だが、娘は今日も大学に行った。
「映画ソフトが一杯あって個人ブースで好きなだけ観られる。
椅子も座り心地いいの」
英語の勉強のためいろいろ見るように言われているのだ。
そうでなくても個室でクーラーの中ゆったり座ってDVD観賞なんて贅沢すぎる。
図書館での勉強と組み合わせたら一日潰せる。
夏休み中はどうか知らないがジムもあるのだ。
パソコンもある。プリンタも年間３５０枚だったか使用できる。
こういうのを上手く利用できれば授業料も幾らか取り戻せた気がする。

食べ放題でもとをとる娘。
いついかなる時もその精神を忘れない。

今日はのんびり ≫2010.09.02 [Thu]

高校生の息子は新学期スタート。
大学生の娘も今日まで特別講義。
子供の昼食の用意をしなくていい平日なんて何日ぶりだろう。

古いパソコンのデータを一部残そうと、
ためしにUSBメモリを買ってきた。
２０００でも使えるとあるが、それでも半信半疑だった。
なんせもうフロッピーは受け付けないという代物である。

最初挿した時は反応なかったが、やり直したらなにやら出た。
「新しいハードウェアを検出しました」
うおお　ハードウェア！　こんなにちっさいのにハードウェア！
ハードって何か大きいもの（体積も金額も）イメージしません？

マイコンを開いて確認する。ある。
だがここにどうやって入れたいファイルを移すのだろう？
右クリックして「送る」を押しても、新しいこれは出てこない。
えーい面倒だ。と力技。
両方のフォルダを開いて、クリックドラッグで強引に捻じ込んだ。

ノートパソで確かめたらちゃんと出た。
うーん。パソコンってやっぱ凄いなあ。


息子とビデオを見ていたら　ゆずが出ていた。
暫くそれと気づかず、途中ではっと「今まで出てたのも　ゆず？」と訊いた。
「そうだよ」
「髪型違うんで気がつかなかった」と言ったら
怒ったように「こっちの人は変わってないだろ」と言う。
「こっちの人　印象に残らないんだもん」
「こっちの方が　歌うまいんだよ！」

それまでのトークで　エロっぽい内容（歌）が出てきてたんだが
息子はそこで止めて「姉ちゃんにはここからだと言っておこう」と呟いた。
この番組は娘も見たがっていたのだ。
息子が最初に戻さなかったのは
①　もう一度同じのを見るのが嫌だった。
②　エロい話を家族で見るのが嫌だった。
③　エロいネタで笑う（かどうか知らんが）姉を見たくなかった。
のどれだろう。

まあ　私的には好みなエロねたじゃなかったけど。