木の洞にひとりごと
うろ覚えのうんちく
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ってこんな面倒なものだったんだ…
私はしょぼい短大だったから 講座自体選ぶほどなかった気がする。 第一志望が通らなかったのは卒論だけ。 娘がリビングのテーブルに資料を広げてうんうんやってる。 邪魔くさい。 「どう思う?」って訊かれたって分かるわけないだろう。 自分の部屋でやれと言いたい。 勉強道具まで持ち出してきた。 あれだな。 「4月からはもう高校生の時のようには面倒みない」 と宣言したのがいかんかった。 突き放すとすがりたくなるのが人情だから べたべた干渉しないといかんのだ。 留学の二文字が輝いて見えるのは 長期にわたって娘がいなくなるという事実ゆえである。 交換留学ともなれば 息子の受験勉強の間娘は不在となる。 だが現実は甘くない。 なんたらで何点以上だの限られた枠だの。 (もちろん金銭的負担も相当なものだが 娘からの解放に目がくらんでしまって数字が見えない) それでもとりあえず三週間の研修は絶対。 免許だって合宿でとれば安い早い確実。 息子はすでに「姉のいない夏バカンス」を夢見てる。 しかし旦那はシビアに 「帰ってくる日が怖いだけだぞ」と。 PR
そのまま暖かくなるならいいけど。
日曜日。 娘が「あああっ 買い物行きたい!」と叫ぶ。 「だってあんた午後バイトじゃん」 したらば息子が「じゃ かわりに俺と行こう」と言う。 嫌ですよ。だから先日の臨時収入から現金渡したんじゃないか。 自分たちで友達と買い物にいけるように。 でもひがむといけないのでつきあう事にする。 店内には結構母子連れがいた。 だがやはり傍目にもあまり気持ちのいいもんじゃない。 母と娘でもあんまりよろしくないのに 母と息子でははげしくよろしくない気がする。 …というのは私の偏見だろうか。 散々迷って(だから嫌なんだよ)買って帰宅して それからあわてて次の日のパンやらご飯やらお茶やら支度して 娘が帰るのを待って外食に出て …外食たって金融引き締めだから牛丼ですが やれやれと思ったら娘が「やっぱり私も買い物行く!」と叫んだ。 今からですか。 息子をおろした後、こともあろうに同じSCに行く。 なんで一日に二度同じところに行かなきゃいかんのだと 旦那は怒ったが、所詮娘には逆らえないのである こいつは。 息子の時は素通りした店を娘とはゆっくり見られるので 私としては同じ場所でも違う楽しみ方が出来るのだけどね。 でもさすがに一日に二度はきついぜ。 そして月曜日。 疲れのせいでか、いきなり悪化した花粉症でぐずぐずしている私を尻目に 息子は友達と自転車で稲沢のSCへ出て行った。 …んならそこで服買えよ 息子。 そして今日 息子始業式。 娘の卒業式から始まった長い長い春休みもこれでようやく終わる。 萌え心を刺激しないでもないこの単語を
大野くんが出てきた。
髪を伸ばしていた。 昔の映像とかぶってるな 多分。 毎日毎日息子があらしのビデオを見るせいだ。 先月か先々月にMステで録画したやつ。 今日は部活が午後からなので 昼ご飯たべて着替えてから二度見て、出て行った。 やれやれと昼寝したらば その夢だった。 どこかからかキティちゃんの紙袋が出てきた。 「福袋かなんかになってたんかな? 中に小物が入ってた?」 「そうだよ。覚えてないの? これを買った後に私が何かやってお母さんを怒らせて 誉められる事をしたらひとつずつ返してやるって全部取り上げられた」 …… 覚えてない。 「あんたが大人しく取り上げられてる筈がないっ」 「取り上げられたの! 最初ひとつずつ返してくれてたけど そのうちに面倒になって一度にふたつとかになった」 そこまで鮮明ならそうなのだろう。 だが私は全然覚えていない。 もんじゃ焼きでホットプレートを出した。 「これ買って どれくらいになるかな」 「結構たつよ。私小学生の時だもん」 「だったっけ」 「DCで買ったんだよ。覚えてない?」 「全然」 「予定より大きいのになったんで嬉しかった」 子供の記憶ってどうなってるんだろう。 こいつは変なことばっか覚えてる。 せめて往きだけでも雨に降られないでくれ |
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