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木の洞にひとりごと うろ覚えのうんちく うろうろと右往左往
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息子の方から「夏の旅行」の話が出た。
行きたがる年齢でもないし、それぞれ部活や補習で忙しいだろうと
何となくパスな気分でいた。
勿論お金もない。ないけど子どもたちにその気があるのなら
貯金をおろしてでもいく価値はあるだろう。

娘に予定を訊く。
その時旦那が「これが最後かも知れん」と言った。
したらば娘は「最後じゃないだろ」と笑った。

二年ほど前に娘が学校の課題とやらで書いた小説を思い出した。
パソコンを使って書いていたから覗いたんだけど
二歳違いの兄弟の、弟視点で書いてあった。
モデルは自分たち姉弟だ。「にいさんは僕と違ってしっかりもので云々」
タイトルは家族旅行。
高校受験を控えてこれが最後の旅行になるだろうと「僕」は考えている。
受験が終っても高校に入れば忙しくなるし
家族と一緒の旅行も行かなくなるのではないか。
そしてひとり勝手に感傷的になっている。
兄の言動に、兄もこれが最後の家族旅行と感じているのだと
その感傷を強くするのだが
結局のところ兄にそのつもりはないと分かって安心して終る。

二歳違いの姉と弟。どっちが先に親から離れていくんだろうな。
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