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木の洞にひとりごと うろ覚えのうんちく うろうろと右往左往
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マラソン大会。
当日しんどいのは当たり前だが、
その前一ヶ月の練習にもうんざりである。
最低練習時間というのが決められていて(6時間か8時間か)
雨などで体育が潰れた場合、他の授業を振り替えてでも消化させられる。
よって小雨でも走らされたりする。
大会は1月中旬。

当時高校には一クラスだけBコースといって他大学受験のクラスがあった。
ある時、このクラスの半数ほどが体育を休んだ。
激怒した教師はクラス全員を正座させた。

1月である。共通一次直前である。
受験生の親となった今なら
無理をしたくないという気持ちが痛いほど分かる。
風邪が流行っていたかも知れない。小雨が降っていたかも知れない。
ものすごく寒い日だったかも知れない。
だが先生はそれすらも許してくれない。受験よりマラソン。
容赦ない厳しさだった。
運動部員などは上位50位に入らないとペナルティがあるとか。
とにかく大変な行事だった。

そのマラソンコースも、普通の道じゃないんだ。
裏山を走る。
スタートの後少しだけ平和公園の中の道(舗装の)を走るが
そこを外れ心臓破りの坂に入る。坂である。坂なんである。
スタートが下り坂で、この時にトップ狙いの人たちの勢いにつられ
思いっきり走ってしまうともうもたない。
半走半歩でのぼりを終えると、山道としかいえない下り坂が待っている。
このあたりに先生が立ってる。
道を間違えないようにと、やっぱ危ないからだろうなあ…
転げそうな下りなんだもん。
それから一般道に出て亀の甲坂を越えて学校。

今だと歩くだけでもしんどいんじゃないか。
そんなコースである。

私はこの学校を
「逆上がりも出来ない(ほど運動音痴な)あんたに公立中学は無理」
と言われて中学受験させられた。
入ってから「嘘つきー!」である。
鉄棒の授業だって当然のようにあった。私は自主朝練に通った。
運動が出来なくて私立ならK女だろうが!
(マラソンの時期になると 「K女では 1000メートル走るんでも
先生が『辛いけど頑張ろうね』って励ましてくれるんだって」という噂が流れた)
練習の時でさえもトラック+亀の甲坂を含む一般道を8の字に何周も走らされた。
平坦なトラック5周なんざ屁でもねえ。

そんな学園だが私は好きだ。
校則は厳しかったが、個性は重視された。
私は規制の中でこそ個性は伸びると思ってるが、そのいい例である。
質実剛健 謙譲優雅 快活明朗。ああ ふるきよき時代。
でもマラソンはもうええかんね。
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