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木の洞にひとりごと うろ覚えのうんちく うろうろと右往左往
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娘が腰痛と肩こり。
父親にマッサージをして貰い、手のツボを押して貰う。
「いでえええ」
私は今回人差し指と中指の間だが、
娘はどうやら小指の付け根らしい。
そこを押されて悶絶している。
旦那は嬉しそうに「ほれほれ」と押しまくる。
痛さに耐えかね、目に涙を浮かべながら「足の裏」と足を父親に膝に乗せる。

こういう光景を見るにつけ
こいつは幸せな奴だと私は思う。
父親に足の裏を向けるなんてね。でもって「揉め」だもんね。

「どこかな」と探り当てた場所を旦那は力任せに押す。
もう声も出ない。娘はじたばた逃げようとする。

そう。手のツボは痛いが気持ちいい。足のツボは痛いだけ。

娘が自室に引き上げた後、私も手のツボを押してもらう。
肩こりは峠を越えたけど、それでもやっぱり痛い。
「痛いよお…」

女ふたりをひいひい言わせて旦那はご満悦である。

ところで息子も実はマッサージして欲しかったのである。
どこって「尻」である。

旦那が戻る前、夕食後、「尻が痛い」と言う。
「尻に筋肉なんかあったっけ」
「あるんだよ!」と目で訴える。
ええええ。息子の尻なんか揉みたくないです。嫌です。
それにまだ私だって肩が痛いんです。
ならば「お父さんに」と思ったらしいが、姉に先を越されて諦めたようです。

「なんで尻なんか痛いのよ」
「変な事やったから」

…変なことって何ですか。
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