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木の洞にひとりごと うろ覚えのうんちく うろうろと右往左往
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shin
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朝実家に電話したら不機嫌な応対。
午前中に病院行くなら洗濯物を持って来てもらおうと思ったのだが
(咳がとれないから病室に長居したくないので)
まあいいや。どのみち週末には退院だ。
全自動を買うのを嫌がったのも着替えを買って補充するのを止めたのも母だ。

姉のことを日記に書いたせいか久し振りに夢を見た。
といっても姉は出てこない。「姉はいるけれど もうじき死ぬ」という状況だけ。
姉の衣類の整理をしていた。

いろいろ思い出す。
夏の終わりに転移が見つかり退職届を出した。
病室の空きを自宅で待っている頃の事だった。
何かで言い争いをして私は自分の部屋に入った。
姉がすごい剣幕で私の部屋に向かってきているのが分かった。
つかみあいをするわけにもいかないので私はベランダから外に逃げた。
犬と遊んでいるふりをした。
姉は暫く私の部屋にいて、出て行った。
荒らされているか壊されているかだと怖々戻ったら、机の上にキャッシュカードが置いてあった。
姉名義のものである。

この転移は致命的で、医師の宣告も余命数ヶ月というものだという事を
私は知っていた。姉には知らされていないが疑っていなかったわけではないだろう。
その恐怖と不安。
転移を見落としていた責任のなすりあいと、治癒の見込みのない患者のおしつけあいで
入院を受け容れてくれる病棟がなかなか見つからない。
焦りと痛みの毎日。
私は全くその姉の心情を想像も理解もしていなかった。

姉が死ぬだろうというのはシナリオどおりだった。
まるで小説の筋を考えるように「潮時だよな」と思ったとおり最終通告は下された。
ショックでもなく当然のなりゆきとして私は受け取った。

別にそれが普通だったから自分が特別冷酷とか非情とか思わなかった。
姉もまた冷たくあしらってきた妹に情を求める権利もないと思っていたのだろう。

後悔はしないけど
どうして想像しようとしなかったのか不思議である。
その不安や絶望を少しでも和らげてあげようと、どうして思わなかったのだろう。

私の机の上にキャッシュカードを置いていった姉の心境を
考えてみようと思ったのもこれが初めてだ。
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