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木の洞にひとりごと うろ覚えのうんちく うろうろと右往左往
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娘がリビングで宿題をやり始めた。

(大学生である。弟から取り上げた広い私室と机があるにも関わらず である)
(小学生の時に机を買い与えず、ずっとリビングで勉強させてきた。
一度は自室でやっていた息子もやはり集中できないと
テスト勉強はリビングでやるようになった。かつては机がないのが不満ぽかったが
近年雑誌やテレビが「リビング勉強推奨」傾向にあるので
流行の先端をいったみたいで嬉しそうでもある)
(それはいいんだが、大学生はどうかと思うんだ)

「ねえ ほら 前に言ってた 日本語と英語で全く逆の意味になることわざ」
「ローリングストーンかね」
「えっと 苔がなんたらの」
親を頼るな。10代の脳みそなら一度調べた事は忘れるな。
「転がる石は苔むさない」
「日本語でなんて言う?」
「正式なことわざで? そんなんあったっけ 石の上にも三年じゃいかんかな」
電子辞書をいじっていた娘が「あった」と言う。
「これ なんて読むの? かるいし? けいせき?」
「かるいしじゃあないだろう。けいせき かな? そんな言葉ないけどな。
軽いから転がるのかな。でもどっちかというと 転石の方がしっくりくるけどなあ」
と言いながら、軽いも転がるも車だと気づいて
もしかして娘が読み間違えてるんじゃないかと思った瞬間
「あ そうでした 転石でした」と言った。

……馬鹿?

しかしきちんと調べたら英語のことわざでも
もともとはイギリスで「転職を繰り返す人は金が貯まらない」とかの意で
日本語のそれとほぼ同じ意味合いになってしまう。
おかしいなあ? あのローリングストーンズだって
「転がり続けて常に前衛でいる」みたいな肯定的な意味でつけたって
昔の英語の教科書で読んだ気がするんだがなあ
(見ろ! 娘 これが10代の記憶力というものだ)。

紙辞書で引いたら、かっこして「活動する人は停滞しない という意味でも使う」
と書いてあった。こっちだ。

結局どの国でどの時代にどういう意味で使われているかまでは分からなかったが
娘はそこで打ち切ってしまった。
眠いのだ。風呂に入ろうというところに友人だか知人だかから電話が入る。
その宿題の話で、彼女はカルチャーという単語についてまとめたらしい。
電話を切って、その語源が「耕す」にあるとかいう、今聞いた話をする。
言葉の語源って面白いよね。
そういえば「ギフトの語源知ってる?」と思いついた事を言った。
「何?」
「毒 だよ」
昔何かで読んだはずの記憶だが、調べてみたら英語のgiftに毒云々の説明はなかった。
おかしいなあ? 
娘が風呂に入っていっても納得がいかず辞書をいじっていて
ふと娘のドイツ語辞書が目に入った。そうだ。ドイツ語だ。
スペルが全く同じかどうか自信なかったが、ひいてみたら出た。
gift 毒 である。

どうせケルト系、ラテン語とかギリシャ語とか 辿ればどこかで一致するはず。
何で読んだか定かじゃないから探すの大変だけど 
英語のgift と ドイツ語のgiftは多分同じ語源から出てると思うぞ。

ところで日本語の「あわれ」と「あっぱれ」 同じ語源だって知ってました?
どちらも「ああ はれ」から変化してものなのさ。
これも10代の記憶でした。ああ 今その半分でもあればなあ……
すっかり苔むした脳みそ。これっていい意味なのか悪い意味なのか。
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