タラントはお金の単位。タレントの語源にもなってる。
主人がこの金貨を
一人目の男には5枚、二人目には3枚、そして三人目には一枚だけ渡す。
そして旅に出す。
一人目の男と二人目は金貨を倍にして戻ってきた。
だが三人目の男は大切な金貨をなくしてはいけないと、穴に埋めて
それを掘り出して持ち帰った。つまり一枚のまま。
三人目の男は追放された。
最初にこれを読んだのは小説の一部で
増やさなかった男の悲哀だけが残った。
別に散財したわけでもないのに追放なんて厳しすぎると作中にもあった。
二度目に読んだ時には
このタラントは「信仰心」つまりは「布教の努力」と解説があった。
やっぱり「ううう」だった。
三度目にこのくだりに出会った時に
それは「許し」だと書いてあった。
ああ。それならば納得できる。
許された分だけ人を許しなさい。
天に罪の許しを請うならば、同じだけ他人を許しなさい。
そうすれば迎え入れられるだろう。
我が家では旦那と息子は寛容である。
私と娘は狭量である。
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