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木の洞にひとりごと うろ覚えのうんちく うろうろと右往左往
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古い日記を整理している。
ホームページ用のウェブ文書をワードで編集し直して印刷する。
別に紙媒体が欲しいというわけでもなく
あまりにプリンタの調子が悪いから毎日使い続けてみようかと。
で一日一ヶ月分ずつ作業してる。

2004年2月から。それ以前のは捨ててしまったらしい。
ちょうどこの頃ヘルパー講座を受講していたのでその話がメイン。
参考までにと残しておいたつもりなんだろうが
後半の実習なんぞは文句たれたれで
これを読んだら福祉関係の仕事なんか絶対やだ!と思ってしまう。

ホームページだから公開もしていて
福祉をやっていた友人と、少し後に講習に通い始めた若い子も読んでくれていた。
彼女らの曰く、私の派遣された施設は「はずれ」だったんだと。
だからこんなとこばっかじゃないという事だ。

講習の最後に義務づけられていた、ヘルパー同行と施設実習三日間。
実際に利用者の御宅でヘルパーの仕事ぶりを見学させてもらうんだが
講義で厳しく言われた事が現場で守られているかとゆーとそうでもなく
理念もへちまもなかった。

日記より抜粋。

「利用者の方の介護度は?」「えっと? 2 くらいかな」

「何をしたらいいですか」「食事作れる?」
「できればお掃除の方が。先方の好みとか分かりませんし」
入室して挨拶をするまでは幾らかは緊張していたかも知れないが、すぐにふっとんだよ。
「なんてアバウトなんだ…」

「次の人はすごい人だから 勉強になるよ」と午前の人は言った。
確かに比べたらしっかりはしていたが、それでも教科書とはかけ離れている。

訪問したお宅はどちらも平均以上の環境で利用者に重度の痴呆もなく、
「介護」より「家事援助」の意味でのヘルパー派遣だった。
そうなるとやはりどうしても「家政婦」の雰囲気になる。
契約関係ではなく身内的な関係になってしまう。
「多分これは規約違反だろう」と思うような事もあった。

ひどいのは施設実習で、
行く前から「認印がもらえなくて困るのはあなたたち受講生ですからね。
不満があっても口に出してはいけません。変だと気づいても指摘してはいけません。
その施設がどうであろうと三日間だけ通えばいいんです」と言われた。
どんなこき使われたって文句なんか言わないしーと向かった先は
八事にある、大きな建物の施設。
廊下は広く明るく、最初の印象は施設もいいもんだ だった。
だが。

そりゃあ社会には理不尽と分かっていて我慢しなきゃいけない事あるさ。
あるけどよお。
利用者には腹立たないんだよ。別に。
中には暴言吐く人もいるけど、それはいいんだよ。別に。
許されるんならゆっくり接してみたいよ、そういう人とも。
振り回されるのもいいよ。そういうもんだって分かっているから。
腹が立つのは職員になんだよ。
 
家に帰るなり娘に「あれってイジメじゃんかよ!」と叫ぶ。
 
しかも。
前日の実習報告書の「担当者所見」。
担当どころか名札を見た覚えもない名前の認印が捺してある。
内容は「これ 私個人じゃない!」という代物。
「実習生のやりそうな事」を勝手に想定して批判している。
私はな! 痴呆の人の話をいい加減に聞いたり、
分からない事を職員に確認もせずに済ましたりなんかしてないぞ!

特養での研修。
利用者に直接触れる事は禁じられていて、
しょーもない雑用と、入浴介助。勿論触れないわけだから着替えは手伝えない。
ドライヤーで髪を乾かすのみ。
それも丁寧にやっていると叱られる。
直接風が当たったら熱いだろうと手でガードしながらやっていたら
ドライヤーを取り上げられた。途端に利用者さんから「熱いっ」と悲鳴。
そんなに忙しいかと振り返ってみたけど、待っている人はいない。
研修生は八つ当たりの道具か? けど利用者に被害が及んではいかんだろう。

デイサービスで研修。
とにかく「コミュニケーションを」と言われる。
どのテーブルについていいかも分からず、一番奥から順にと始めた。
レクリエーションが始まって、その日はボーリングだった。
利用者が投げたボールを拾っては、施設の人に渡すという役割。
せっせと励んだが、受け取る際に「ありがとう」と言う職員はひとりだけ。
ある人は無視までするから直接利用者に渡そうとしたら、取り上げられた。
利用者さんは「腰を痛めないようにね」「無理しちゃ駄目だよ」と声をかけて下さる。
その後おやつ。
手伝えと言うから、「隣に座って」と引き止める利用者を断って行ったら
仕事はないと言う。
どうしようかと迷っていたら(数秒のことだ)「早くコミュニケーションを!」と叱責。
どたまきた。

疲れ果ててロッカー室に戻ったら
私より30分早くあがった筈の研修生が涙を浮かべて待っていた。

入浴介助の時に、中途半端な着衣を直していたら
「何やっているの!」と担当者に言われたとか。
思っていたよりずっと年上の彼女は
それこそ自分の娘くらいの年齢の職員からそう言われたわけで。
 「利用者に対する口のきき方も どうかと思う時があるし」
うんうん。
「雑談が多いし」
あ。それは私も思った。でも場を和らげるためかなあって思ってた。
「自分達だけできゃあきゃあ騒いで。女学生じゃあるまいし」
そうか…  私は仮にも相手は介護職の人なんだから
全部の行動にちゃんと意味があるんだと解釈しようとしていた。
でも振り返ったら、その言動の大半は妙に子供っぽい。妙に幼児的。
「そうじゃん!」 ボールペンを握りしめて叫んでしまったよ。
自分達は正しい!って思い込んでいるだけじゃん。
本当に利用者の全員が『ちゃん付け』で呼ばれたがっているのか?
子供扱いされたがっているのか?
外出も外泊もままならない利用者の前で
休暇中の旅行の話を声高にして、相手を傷つけないと思っているのか?
倍以上の年長者に押さえつける言い方をしていいのか?
退屈している利用者に「××ちゃあ~ん」と手を振っておいて後は知らん顔ってどうよ。
声だけかけて「話相手になってくれるの?」と期待させて放置するのは。
幼児なら確実に泣く。犬だって吠え続ける。でも利用者は黙って下を向くだけ。

二人並んで帰りながら溜息をつく。
「働く?」「分からない」

真剣にやろうとすればするほど 泥沼になりそうな気がしていた。


その後母がデイやショートステイを利用するようになって
さしたる不満も聞かない(多少のはある。でもうちの母だから)ところを見ると
やはりあの時通った施設は「はずれ」だったのだろう。

福祉関連で働く友人は「言ってやればよかったのに」と言う。
だが認印がもらえなければそれまでの努力は水の泡になる。
証明書を貰ってそれきり忘れた。
日記の整理を始めて思い出した。

当時娘は中学入学。息子はまだ小学生。
面白い記事見つけたら貼り付けるね。口直しに。
 
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ぷんぷん
面白い記事ではありません。
非常にきつい内容の記事ですね、でも現実にそういう施設が今でもあると思います。
何年から何年までの実習、どこそこ、と名前を公開してほしいくらいですよ。
今はどうかよくなっていますように。
ちやこ URL 2011.07.06[Wed]23:21:33 編集
いや ぷんぷんなんてもんじゃなかったですが
>何年から何年までの実習、どこそこ、と名前を公開
日記が2004年。実習は4月。場所は地名を入れたので
名古屋の方なら見当つくと思います。
とても立派な建物で、施設内用は充実していました。
だからスタッフの中心にいる人が入れ替わっていれば、期待できます。

ヘルパー研修に行ってイジメに遭うという話は他からも聞きました。
私の場合はイジメというより理想とのギャップがきつかったです。

そもそもが福祉に関わる人の意識の問題なんじゃないかと
それ以前のスクーリングでも感じました。
[2011.07.07 12:22]
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